ExcelをAIに入れる前に。
個人情報をマスキングする方法
売上や来店回数は分析したい。でも、氏名や電話番号までAIに渡す必要はない。MaskSheetは、Excel・CSVの構造を保ちながら、不要な情報を置き換える無料ツールです。
列名と文字のパターンで候補を探し、ファイルと回答をブラウザ内で処理します。アカウント登録も不要です。
3つの手順でAI用のコピーを作る
- Excel・CSVを読み込む。タイトルや空行の後の見出しも推定します。読み取り位置は確認画面で修正できます。CSVの文字コードは通常、自動で判定します。
- 推奨を適用した表を確認する。マスキング後の表がすぐに表示されます。必要な列だけ処理を変更し、保持した値と列名も確認してください。
- 新しいファイルを保存する。Excelは処理対象の全シート、CSVは選択中のシートを保存します。元ファイルは変更しません。
| 架空の入力例 | 出力例 |
|---|---|
| 氏名:山田太郎 | PERSON_001 |
| 電話:090-1234-5678 | 空欄 |
| メール:taro@example.com | EMAIL_001 |
| 売上:86,000円 | 数値を保持 |
会社名や社内の機密情報にも使える?
会社名・勤務先・取引先の列名や、株式会社・合同会社・LLC等の値の形式から会社・組織名候補を検出します。案件名・給与・人事評価・診断名などの列名も機密候補として扱います。売上等の数値は通常保持しますが、必要なら列の処理を変更してください。
略称・未公開案件・社内コードは、確認画面の「機密語の指定」に1行1件、100件まで追加できます。英字の大小・全角半角を区別しない部分一致で全シートを確認し、一致セル全体を置換します。列名の一致箇所はColumn_1等に変更します。「保持」の列にも適用し、「削除」は空欄のままです。指定語は自動保存されません。
すべての機密情報を自動で識別する機能ではありません。各社の機密区分、文脈上の営業秘密、情報の組み合わせによる推測は利用者が確認してください。
どうやって検出している?
先頭30行からタイトル・空行・見出しを推定し、最大3段の見出しを1行の列名にまとめます。推定が難しい場合は確認を促し、見出しなしにも変更できます。姓名の区切りや少数の姓の手がかりから氏名候補も検出しますが、珍しい氏名の見落としや商品名の誤検出があります。列ごとの判定根拠と一致件数を確認してください。データ部分の結合セルは解除が必要です。
氏名・電話・メール・顧客ID・備考などの列名と、すべての空欄以外のセルを調べます。英語のName、Phone、Email、Customer IDなどにも対応しています。メールの形、電話番号の一部形式、特定のAPIキーの形式などを正規表現で判定します。
カード番号候補は13〜19桁とLuhnチェック、マイナンバー候補は12桁の数字で判定します。正式な番号の照合ではなく、注文番号などを誤検出することもあります。機密情報・カード番号・12桁番号の候補を優先し、次に具体的な列名を使います。抽象的な列名では値の形式と一致件数を使います。
電話・カード番号・マイナンバー候補は空欄にし、その他の検出列はトークンに置換します。候補のない列は保持します。自由文の中の人名を意味から理解するAIモデルは使っていません。
「端末内処理」で守れる範囲
ファイルのアップロード、自動保存、アクセス解析、広告、外部AI APIはありません。ページ・プログラム・フォントの読み込み時にはVercelとの通信があり、配信事業者がIPアドレスなどを扱う場合があります。問い合わせフォームを開くと、運営ブログへの通信が発生します。
読み込み完了後は、ネットワークを切断しても変換と復元を使えます。開発者ツールのNetwork履歴を消してからサンプルを操作すると、処理中にHTTPリクエストがないことを確認できます。
第三者による監査や認証は受けていません。端末のマルウェアやブラウザ拡張、配信元・依存ライブラリの侵害まで防ぐ保証はありません。信頼できる端末でご利用ください。
AIの回答を元の値に戻す
上の見本では出力識別子を省略しています。実際のトークンはPERSON_出力識別子_001の形式です。保存ごとに128ビットのランダム識別子を発行し、同じ識別子の対応表でだけ復元します。同じ出力内の同じ種類・同じ文字列は、シートをまたいでも同じトークンです。同姓同名を区別する機能ではないため、人物ごとの分析には顧客IDも利用してください。
あとから復元する場合は、保存画面で暗号化した対応表も保存します。AI用ファイルと対応表のファイル名には同じ識別子が付きます。再出力前に対応表も保存してください。別の出力のトークンは復元せず通知します。旧形式の対応表は一致を確認できず、別人への誤復元の可能性があるため、確認操作をするまで復元しません。AES-256-GCM、PBKDF2-SHA256(600,000回)を使い、保存ごとにランダムなsaltとIVを生成します。12文字以上の固有のパスワードを設定し、対応表と別に保管してください。対応表をAIに渡してはいけません。
使う前に知っておきたい制約
- 検出漏れ・誤検出があります。「未検出」は安全の保証ではありません。列名も出力に残ります。
- 年齢・地域・職業などの組み合わせから個人が推測されることがあります。
- 住所の市区町村への変換は日本の住所が対象です。削除・住所の省略・年齢変換は復元できません。
- 入力は25MB、Excel展開後は100MB、全シート合計30万セルまで。ブラウザのメモリ負荷を抑えるための制限で、端末によっては上限未満でも処理できません。
- 書式・コメント・リンク・画像は引き継ぎません。数式は保存済みの計算結果だけを使い、非表示シートは除外します。
- 法令や組織内規程への適合、法律上の匿名加工情報の作成を保証するものではありません。利用するAIサービスのデータの扱いも確認してください。